介護の仕事A
リハビリテーション
リハビリテーションは介護福祉士の大切な仕事です。身体機能の維持のため、また日常生活の助けになる必要な機能訓練を、楽しみながらできるように援助していきます。第一の目標は、身体機能の維持し、能力障害などを軽減させ、社会の環境に適応させることです。ここで注意したいのは、いろいろな側面があるということ。利用者一人ひとりにあった側面があるということです。たとえば主婦の場合は、家事という仕事をこなせる能力を回復することが目標になるし、もとの職業にもどれる能力を取り戻すのが目標になる場合もあります。身体機能の回復のみならず、社会的権利の回復や名誉の回復、精神的な復帰訓練など、本来、リハビリテーションとは非常に広い意味を持つ言葉です。また、本人が能力を回復しても、職場や地域、家族など周囲に受け入れる体制がととのっていなければ完全にリハビリテーションできたとは言えません。利用者の身体機能の維持・回復を目指し、地域社会も能力を回復した人を受け入れ、利用者を身体的にも精神的にも健康な状態に回復させていく。そして総合的にQOLの向上を目指すことがリハビリテーションの最大の目的なのです。
レクリエーション
レクリエーションも介護福祉士の大切な仕事のひとつです。踊ったり、輪投げをしたり、歌を歌ったり、書道や手芸をしたりと、さまざまな趣味活動や季節の行事などを行い、いろいろな楽しみを提供します。レクリエーション活動には、身体機能や社会性などを維持・向上させ、利用者の自立支援も促す効果があります。さまざまな活動をすることで、本来持っている可能性を実感することにもつながります。介護福祉士には、レクリエーション活動の社会的な意義をふまえて計画を作成する能力も求められています。ここで注意したいのは、レクリエーション本来の目的を忘れてはいけないということです。
趣味の活動をすることも大切、集団活動に参加することももちろん大切でしょう。しかし、もっとも大切なのは 「 楽しさ 」 を実感することなのです。利用者がレクリエーションの本来もつ楽しさを味わえないのでは意味がないのです。利用者の自己決定権の尊重を重んじ、決して無理強いをしないという姿勢も大切でしょう。
ケアプラン作成
ケアプラン作成も介護福祉士の大切な仕事でしょう。
利用者がいま何を望んでいるのか。その課題を見つけ、利用者および、その家族と接しながらケアプランを作成します。利用者の方が、より豊かに生活できるように一人ひとりにあったケアプランの作成が重要です。
介護福祉士は、利用者とサービスを提供する介護事業者との間に立つ、とても大事な役割を担っています。もちろんケアプランの作成には、介護や医療の専門的な知識を必要とします。作成する際には、以下のポイントに注意しましょう。
・利用者と家族の要望をしっかり取り入れること
・家族の介護負担が軽減されていること
・利用日時や費用に無理のないこと
ケアプランを作成するにあたって最も大切なことは、利用者と、その家族の状況や環境をよく知り、利用者の立場に立って計画をたてると言うことです。これは言葉でいうほど簡単なことではないと思います。しかし利用者の生活の質の向上、また介護する家族の負担を少しでも軽減させるために、できるかぎり利用者のことを考えたケアプランを作成したいものです。
ケアカンファレンス
ケアカンファレンスは、ケアプランを作成するにあたって欠かせない仕事です。
利用者を援助する方法について、利用者・その家族と共にミーティングを行い、よりよい介護を目指していきます。ケアカンファレンスはケアマネジャーが運営役となって行います。ケアプラン作成の原案の段階で、利用者・その家族、介護サービスを提供する事業者、介護サービスにかかわる担当者、医師などが集まってケアプランを検討していきます。ケアカンファレンスでは、各々の立場から意見を述べることで、利用者一人ひとりのQOL向上を目指しています。
ただしケアマネジャーは非常に多忙なため、電話やファクスの連絡のみで、つまりケアカンファレンスなしでケアプランを作成していることが多いという現実もあります。また、医療を含む介護を必要とするケアプランの場合では、むろん医師の参加も必要になりますが、つねに医師(主治医)も参加したケアカンファレンスが行われるわけではなく、ここにも課題が残されているようです。利用者のQOL( Quality Of Life )の向上を目指した、理想的なケアカンファレンスを行うためには、家族や介護サービス提供事業者、ホームヘルパーなどの介護サービス担当者はもちろん、利用者に関わるあらゆる関係者の理解や努力が必要となります。
ケア記録
ケア記録の一番の目的は、利用者の状況を把握し、提供した援助内容が分かるようにすること。残したケア記録は、介護するチーム全体で、今後、援助をすすめていくために活用されます。ケア記録を残すことで、サービスの担当者が交代したときでも、記録をみることで援助を継続しやすくなります。
また、ほかにも今後の利用者に対するより良い援助・サービスにつなげることができます。よりよいケア記録を残すためには、利用者の行動を細かく観察し、利用者の求めていることを的確に捉えようとする姿勢が大切でしょう。また記録を残す際は、逐一記録や要約記録など、目的にあわせて書き方を選択すると良いでしょう。
ときには、利用者の発言した言葉を記録しておくことも求められます。ただしケア記録には、利用者個人のプライバシーに関わる情報や、利用者を援助する家族の事情なども記録されるため、秘密保持義務に則って、細心の注意をもって管理することが必要でしょう。
介護の助言と指導
介護福祉士は、専門的な知識と技術を持って、日常生活が困難な高齢者などの援助をするのが仕事です。介護福祉士は、食事介助や排泄介助、入浴介助や衣服の着脱介助、移動の介助など、またリハビリテーションやレクリエーションについてなど、介護に関する専門知識を持っています。これらの専門知識を活かして、介護する家族の相談にのったり、ホームヘルパーの指導を行うことも、介護福祉士の大切な仕事です。
たとえば、寝たきりの利用者を寝返りさせてあげる介助は、どのようにすると利用者の苦痛にならないか。また、どのようにすれば介護者にとっても負担にならずに寝返りさせることができるか・・・などといった具体的な知識や技術を、介護する家族やホームヘルパーなどに指導してあげるのです。ときには、介護する家族から介護相談を受け、専門知識を活かした援助方法や介護方法の指導をすることも必要でしょう。











